ほんの一握りの経営者・エリートと、それ以外の大勢の人々で構成される日も近いです。
ビジネスが上下階層に真っ二つに分かれ、日の目を浴びる一流のビジネスマンと毎日同じ作業しかできないビジネスマンの二種類になりつつあります。
日本国内の優秀なビジネスマンであれば、外資系企業に就職して高い年収を得ている人もいれば、海外に進出して大規模なビジネス展開をしている人もします。
このような超優秀な人は、メディアや本などにも取り上げられています。
優秀な方は自分の力でどんどん稼ぐことが可能ですし、また中国やインドなどの海外の優秀な人材が日本にきて就職している事実もあります。
海外の方は、日本人よりも安い給料で働くので、国内の労働市場を脅かす存在です。
それに加えて日本国内の単純作業やITや機械に置き換え可能な仕事も減少傾向にあり、国内の簡単な仕事はどんどん減っています。
年々どんどん厳しくなるビジネス環境において、不安や焦りを感じている人も多いです。
「自分には特別なスキルも能力もないから、これから安定して稼げるのか心配だ」
「将来、自分が働いている会社がなくなるかもしれない」
明るい未来を考えることができず、安定な生活をするのすら危うい現在では深刻な問題となっています。
中間層が消滅する
日本でもグローバル化が進む中、国内でも二極化の傾向が年々進んでいます。
非正規雇用が増えて正社員を企業が雇わなくなったり、正社員の人数を最小限にしてあとは外注に丸投げなど、企業が人を雇わなくなってきています。
現在の日本国内の年収でいう中間層は、年収400万~800万円ぐらいですが、今度は、年収200万円~400万円の人たちと、年収800万円以上の方に分かれていきます。
そして、その差はどんどん広がっていくでしょう。
多くの人たちが年収200万円~400万円となり、新しい中間層になることは今度避けられない事実です。
経済以外の価値を見出す人が多くなった
グローバルに活躍するビジネスマン以外の人たちが将来絶望的かと言われるとそうでもありません。
年収800万円以上稼ぐことは今以上に難しくなりますが、給料や年収だけがすべてではありません。
年収や給料を重視するのか、それとも家族や友人などの個人的な時間をより多くとるのかは本人の自由です。
特に最近では、お金を稼ぐことよりも働くこと以外での幸せや生きがいを求めている人も増えてきています。
また一流企業に入って出世を目指す方も少なくなってきており、今はどこでも通用する力を身に着ける独立志向の方も増えてきています。
大学生の就職難が問題になっていますが、根本的には大学の大半が社会に出ても役に立たないことを学生たちがわかっているからです。
学生側が「大学に行くだけでは将来食い続けていくのは難しいと感じ、自分の好きなことで技術を磨きプロになる」という考えの方も少なからずいます。
サラリーマンの道を選んだとしても、生涯安定して保証される時代ではないので、企業の業績次第では、リストラが増えて、正社員になったとしても安心できない以上、どこにでも行っても食べていける力がこれからの時代必要です。